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ニュージーランドで有名なクリームハニーの作り方とは?

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クリームハニーも純粋はちみつです

クリームハニー

ニュージーランドハニーで特徴的なのは、はちみつがクリーム状になったクリームハニーです。
有名なマヌカハニー、クローバー、タイムなど、色々なクリームハニーがあります。
でも、「純粋」とか「天然」のはちみつと謳っていても、自然の状態でクリーム状ってありえ
ないよ・・と思いませんか?
何か特別なものを加えた、加工品なんじゃないかと思われるかもしれません。
でも、ご安心ください。クリームハニーは、混ぜ物一切なしの純粋はちみつなのです。

クリームハニーの正体とは?

天然のはちみつは、結晶化する性質があります。
大体、14℃以下の気温になると、はちみつに含まれる花粉を核にして、その回りにブドウ糖
が結晶体を作っていくのです。
自然にできた結晶は、粒が大きくザラザラしていますが、適切な手順と温度管理によって、
ものすごく小さな結晶体を作ることができるのです。
そうです、クリームハニーの正体は、ものすごく小さな結晶体が集り、クリーム状になった
「結晶化はちみつ」なのです。

クリームハニーの作り方

クリームハニー

クリームハニーを上手に作るために、大切なポイントが二つあります。
一つ目は、結晶化を誘発させるための「結晶はちみつの量」二つ目は「温度管理」です。
液体状のはちみつに、既に結晶化したはちみつを加えると、結晶化が誘発されます。
加える結晶体の量は、液体状のはちみつの重量比で5〜10%です。
液体状のはちみつが1sであれば、50〜100gです。
この結晶体をよくすり潰して加えますが、ここで大切なのが二つ目のポイントである温度です。

上質なクリームハニーは、液体状のはちみつが23℃の状態で結晶体が添加されてできます。
結晶体が全体に行き渡るように、数回に分けてゆっくり撹拌した後に、フタをして13℃の
室温で一週間保存すればクリームハニーの完成です。

結晶体が、液体状のはちみつに伝播して結晶化を誘発するわけですが、この手順と温度コン
トロールで、極小の結晶体の集まりができて、クリーム状になるのです。

クリームハニーの利点

クリームハニーの利点は、なめらかな舌触りと使いやすさがあります。
より自然の甘味や風味を感じることができますし、パンに付けても垂れにくいです。
クリームハニーは、既に結晶化したはちみつなので、さらにカチカチに固まって使い辛く
なることもありません。これは、メーカーや小売店にとってもいいことです。

結晶化して固まってしまったはちみつは、返品対象になってしまいます。
そうならないように、結晶化の原因になる花粉が取り除かれたはちみつもあるようですが、
花粉ははちみつの大切な栄養素です。これが無くなっては、ほとんど水あめのようになって
しまいます。
その点、クリームハニーは、栄養素も守られて、美味しくて使いやすいと良いことばかりの
はちみつなのです。