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日本みつばちは、スズメバチをやっつける必殺技があります。

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必殺技は、押しくらまんじゅう?

スズメバチ

ミツバチ最大の天敵は、スズメバチです。
日本には、16種類のスズメバチが生息していますが、その中でもオオスズメバチは世界最強の
昆虫です。強力な大あご、人間をも殺す毒針、俊敏な機動力、装甲のようなボディー・・
どれをとっても殺人兵器のようなスズメバチには、誰も敵いません。

そんなスズメバチは、主に養蜂業で使われる、西洋ミツバチの幼虫や卵が大好きです。
まず偵察部隊が西洋ミツバチの巣を見つけると、巣の様子を伺います。
その後、偵察部隊が多くの仲間を引き連れてくると、西洋みつばちの巣は全滅です。
スズメバチ数十匹で、みつばちの巣(2万〜5万匹)を数時間で全滅させるほど強く、巣から卵や
幼虫を根こそぎ奪っていくのです。
いったん狙われた巣は壊滅してしまうため、養蜂家は、スズメバチ取りの罠をしかけて必死に
巣箱を守るのです。

ミツバチ
耐熱差を利用した必殺技

しかし、日本の固有種である、日本みつばちには、スズメバチをやっつける必殺技があります。
偵察部隊のスズメバチがやって来ると、数百匹の日本みつばちが飛びかかり、写真のような
「蜂球」を作ります。
そして、羽の付け根の筋肉を震わせて発した熱で、中のスズメバチをやっつけるのです。
蜂球の中の温度は45度以上になり、スズメバチは死んでしまいますが、日本みつばちは
50度までなら耐えられるため、耐熱差を利用した必殺技なのです。
養蜂のために、改良された西洋みつばちには、このような技はありません。
野生種の日本みつばちだけが、進化の過程で天敵から身を守るために身に付けた技なのです。