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養蜂道具の巣脾とは?

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巣脾とは、養蜂でのみつばちの巣です。

養蜂道具には似たような名前のものが出てきて、初めて聞く人は一体どれがどれなんだろう?
と混乱してしまいそうです。
例えば、巣枠(すわく)、巣礎(すそ)、巣脾(すひ)・・全部「巣」と書いてあるので、
巣に関する何かだろうと見当は付きますが、なかなかややこしいですね。
それでは、分かりやすく絵で見ながら勉強していきましょう。

まずは「巣枠」
巣枠
枠というだけあって本当に枠ですね。木でできています。

次に「巣礎」
巣礎
みつばちの巣のようにみえますね。これはミツロウという、みつばちから分泌されるロウを
集めて作った薄い板で、そこにみつばちの巣の六角形であるハニカム構造がプレスしてある
ものです。このハニカム構造のプレスのおかげで、みつばちの巣造りのスピードが格段に上が
るのです。

そして、「巣枠」に「巣礎」をセットして「巣礎枠」になります。
巣礎枠
セットの仕方は、まず巣枠に針金をピンと強く張っておきます。
巣礎の上部を巣枠の上桟のミゾにはめ込んだ後、両側のすき間に溶かしたミツロウを流して
固定します。それから針金を巣礎に埋線し、上から溶かしたミツロウを塗って固定して完成
です。
針金を張るのは巣礎を補強するのが目的ですが、しっかり固定されてないと暑い時期に巣箱内
の温度で巣礎がだれる上に、みつばちやはちみつの重量で巣礎が落ちてしまうことがあるので
注意が必要です。また、針金が完全に隠れていないと、金属を嫌うみつばちが巣礎をかみ切る
ことがあります。

この「巣礎枠」を巣箱に入れてやれば、みつばちが巣を盛り上げて「巣脾」となりますが、
巣箱のどの辺に入れてあげればよいでしょう?
巣箱
巣箱の一段目は、主に産卵・育児を行わせるため育児箱とよばれていますが、巣礎枠の挿入は、
この育児圏の一番外側です。
しかし、一番外側の巣脾は貯蜜に使われているのがほとんどで育児圏ではありません。
よって、一番外側から二番目に挿入します。
まず、針金を埋線させていない面を内側にして造巣させ、その後、ひっくり返して反対面を
内側にして造巣させます。これで両面に造巣したものが「巣脾」となります。
巣脾は、育児圏の真ん中へ挿入して女王蜂に産卵させて一つ一つの巣房が深くなれば、一人前
の巣脾になります。
巣脾は、産卵・育児の他、はちみつや花粉を貯めるなど、みつばちの生活基盤になる大切な
ものなのです。