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ミツバチから悲鳴が聞こえてきそうな厄介な害虫です。

topページ > みつばち図書館 > 厄介な害虫スモールハイブビートル
 

スモールハイブビートルとは?

スモールハイブビートル

みつばちの天敵と言えば、スズメバチや、はちみつを狙うクマが思い浮かびますよね。
これから紹介するのは、このカブトムシのメスのような小さな虫、「スモールハイブビートル」
です。ハイブとは、ミツバチの巣のことですね。
体長は約5oで、見た目は可愛いとても小さな虫なのですが、ミツバチの巣箱に侵入すると、
巣房(六角形の巣穴)に卵を産み付けるのです。その数一匹当たりおよそ2000個!
卵は24〜48時間で孵化するのですが、厄介なのが、その幼虫です。

スモールハイブビートルの幼虫

幼虫は、成虫より大きく約1pです。
巣に穴をあけながらはちみつや花粉、幼虫やサナギまで食い荒らして回ります。
しかも、排泄物ではちみつを汚して食べられなくしてしまうのです。
すると、ミツバチは「こんなところに住んでられるか!」といわんばかりに巣から出て行って
しまいます。そしてミツバチがいなくなった巣箱の巣門から、発酵したはちみつが垂れ流れる
というおぞましい光景が見られるのです・・

これは、90年代後半にアメリカ・フロリダ州の養蜂場で見つかったのを皮切りに、アメリカ南部
と東部に急速に広がりました。
もともと、このスモールハイブビートルはアフリカ原産で、どのようにしてアメリカにやって
来たか分かりません。他にも、オーストラリアやハワイで見つかっているのです。

不思議なことに、原産地のアフリカでは大きな被害が見られず、オーストラリアやハワイでも、
アメリカ本土のような被害は出ていないのです。
共通して言えるのが、強群(ミツバチの一群の数が多く健康)では、被害が出ないということで
した。アメリカのミツバチは、弱ってたのですかね・・?
日本では、まだ確認されていませんが、常に強群にすることが一番の予防法なのです。