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ミツバチを怒らせると怖いですね・・

topページ > みつばち図書館 > なるべくミツバチに刺されないようにするには?
 

ミツバチとより良い関係を築くために

ミツバチと聞いて何をイメージするでしょう?
やっぱり刺されるとイタイから怖い・・というのがあるかもしれませんね。
でも、ミツバチはやたらめったら人を刺してくることはありません。
みつばちのお尻の針は、スズメバチやジカバチなど他のハチとは違い、いくつもの「かえし」
が付いているような作りになっているため一度刺すとミツバチの力では抜けず、それでも飛んで
逃げようとするため体から引きちぎれてしまい、しばらくすると死んでしまうのです。
それで、ミツバチの攻撃は捨て身の一撃になるため、やたらと刺すことはないのです。

どんなときにミツバチは怒るのか?

ミツバチが怒るのは、巣箱を手荒に扱ったときです。
例えば、内検をするときに、巣脾を手荒に引き抜いたり誤って落としてしまうと、とても怒り
ます。ミツバチが一番大切にしているものは自分たちの「巣」なのでこれを守るのに必死です。
それで、手荒に扱うと、敵に襲われていると思われて攻撃をしてくるわけです。
特に、流蜜最盛期は激務の毎日をおくっているため、ストレスをためこんだ働きバチは、いつ
もより凶暴になっています。そして、採蜜(ミツバチの巣からはちみつを回収する)の翌日な
んて怒り心頭で、丁寧に扱っていたとしても攻撃してきます。せっかく集めて作ったはちみつ
が奪われてしまったのですから、気持ちも分からないではありませんが・・

一般的にミツバチは、若蜂よりも老蜂のほうが怒りっぽいです。
若蜂は育児や掃除など巣の中で働きますが、老蜂の仕事は外に出て蜜を集めることが多いので、
内検をするには午前中の方がいいのです。午前中は、怒りっぽい老蜂が外に出て行っている時間
が長いですからね。
また、ミツバチはお腹が減ると怒りっぽくなります。これは人間と同じですね(笑)
しかし、どんなに丁寧に扱ったとしても怒りっぽい蜂群は遺伝の問題が考えられるため、この
場合は女王バチを取り換えるしかありません。

ミツバチに刺されたらどうしましょう?

ミツバチに刺されたらそこに匂いが付きます。この匂いの正体は、イソアミルアセテートと
いう揮発性の物質で、この匂いが他のミツバチを刺激して連続攻撃を促すのです。
よって、ミツバチに刺された場合は、針を抜き、匂いに気づかれないようにその場から離れて
口で毒を吸い取りましょう。
また、蜂毒に対してアレルギー体質の人や、そうでなくても心配な人は、抗ヒスタミン剤を
飲んでおくといいでしょう。アレルギーを引き起こす物質として、ヒスタミンがありますが、
蜂毒の主成分の一つにヒスタミンがあるため、抗ヒスタミン剤で中和できるからです。

燻煙器をつかいましょう

燻煙器

燻煙器とは、煙を使ってミツバチを大人しくさせるための道具です。
ミツバチは煙が苦手で、どういう訳か煙をかけられると、はちみつをいっぱい吸って大人しく
なるのです。一説によると、山火事と勘違いしたミツバチが、大切なはちみつを守ろうと吸い
込んでお腹いっぱいになって大人しくなるのだとか。それで、燻煙器は養蜂家を守るための
大切な道具なのです。
燻煙器の中で燃やすものは、新聞紙や布の切れ端などで、絹や動物質の毛でできたものを燃や
して出た煙は、逆にミツバチを怒らせるので使ってはなりません。
煙は、白くて熱のないものを吹きかけます。
まず、巣門から2回ほど吹きかけて巣箱に煙を入れた後、巣箱のフタを取って巣框の端から
2〜3回吹きかけてやれば大人しくなります。
また、内検や採蜜作業などの時には、必ず覆面布を必ずかぶり、手袋もすれば安心です。
燻煙器を上手に使い、ミツバチをやさしく丁寧に扱って、より良い関係を築くことが大切なの
です。